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PCオーディオ・ネットオーディオ情報&レビュー
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【御礼とご報告】【ハイレゾ・DSDと戯れる】 新製品!KORG DS-DAC-10Rを早速使って、アナログアーカイブの実演イベント・その2
前記事(その1)から続きます


アナログレコードアーカイブ関連のイベントですが、オリオスペックでは過去二回ほど開催致しました。
延長戦も含めたら数知れずか。これまではレコーダーによるハードウェアベースでのアーカイブだったのですが、
第三回目のKORGさんイベントでは実現の仕方がちょっと異なっておりまして、ソフトウェアベースでのアーカイブです。
簡単に言ってみると「PC上の専用アプリを操作してファイル化する」という意味合いですね。


▽ハイレゾ・DSD界隈における 「技のデパート」 KORGさん

ハイレゾ・DSDマーケットにおけるKORGさんの動きって、とってもアグレッシブなんですよね。
ここ最近のことではなくって、もうずっと。
DSDをキーワードに多方面且つ積極的に商品展開しつつ、ハイレゾ・DSDマーケットを耕していらっしゃる。
Clarityっていうプロフェッショナル用DSDレコーディングシステムの開発実績も持ってらっしゃるし。
ここ最近ですと、DSD128のリアルタイムストリーミング配信実験 (1/2/3/4/5) の主要メンバーでもあるわけでして。
これまでハイファイオーディオマーケットを牽引していたオーディオ専業ブランド顔負け。

で、2015年の年末期にリリースされたのがこのDS-DAC-10RとAudioGate4
KORGさんの志向を分析してみるところ、ハードウェアと自社アプリケーションソフトを並立させるイメージ。
AudioGateを見てもそうですし、PrimeSeatも、iAudioGateも同様のスタンスかと。
ハードウェア志向の強い従来オーディオメーカーさんとは少々異なるアプローチ。
アプリケーションを核にして様々なハードウェアを連携させる方向性であるからこそ、
新しいサービスへの適合が柔軟ですし、展開もスムーズなんでしょうねえ。
大変現代的なハイファイオーディオのスタイルだと思う次第。

s-Korg_03.jpg
<AudioGate4の操作を解説される、KORG蛭田さん>


▽核となるAudioGate4とサウンドインターフェイスとしてのDS-DAC-10R

いわゆるハード+アプリケーションの連携でアーカイブを実現するカテゴリの製品ですが、
DS-DAC-10R本体はサウンドインターフェイスデバイスとして、
AudioGate4はDS-DAC-10Rの制御機能を兼ね備えたシンプルな簡易DAWとして捉えることが出来るかと。
ちなみに、このイベントで利用したDS-DAC-10R本体やAudioGate4は製品リリース版と考えてよい仕様、だそうです。

実際に操作をするのはAudioGate4になるのですが、GUIが整理されていて数回弄っただけで理解出来そう。
入力レベルを調整したり、レコード盤の導入部の針音を切ったり、編集した音源をファイルとして吐き出すなど、
デモ操作を拝見していても、とてもシンプルな手順で完結しています。
アーカイブに必要とされる基本機能のみを実装しているそうですので、
コンシューマレベルがササっと使う程度であれば、これは大変好ましいと思います。
機能は沢山あっても操作手順が難解であったり、見た目がごちゃごちゃしていたら使う気すら失せるってもの。
機能が山ほどあっても使わないんじゃ意味ないし、使いにくくて触らなくなっちゃったら元も子もありませんものね(笑)

s-audiogate4_02.jpg
<極めてシンプルなAudioGate4〜これでDS-DAC-10Rの機能も操作>


DS-DAC-10Rのハードウェア仕様は以下の通り。
--------------------------
ADCチップ:TI PCM4202
DACチップ:Cirrus Logic CS4398
フォノイコの増幅部:TI OPA1662
--------------------------

ADCチップは著名なレコーダーKORG MR-2000Sと同一、DACチップも他のKORG製DACと同一でして、
ハードウェアは使い慣れていると思ぼしきデバイスによって手堅く構成されています。
従って、レコーディング用のADコンバータ、プレイバック用のDAコンバータのクオリティは
実績豊富なこれまでのKORGさんの製品に準じておると解せます。

フォノイコの増幅部については、MMカートリッジ対応の仕様です。
MCカートリッジをご利用の場合は昇圧トランスかヘッドアンプを併用なさってください。
(関連事項は別途記載)

DS-DAC-10R_Front.jpg
<再生中のサンプルレートは、左ノブのカラーインジケータでも識別も出来ます>

DS-DAC-10R_Rear.jpg
<しっかりした筐体はダイキャスト製。銅メッキのリアパネルに金メッキ端子。インシュレーターは三本脚>

----------------------------------
電源はUSB BUS POWERED。これ、手軽にご利用頂くための配慮だそう。
未検証ではありますが、aurorasoundさんのBusPower-PRO2あたりで電源チューン出来ないかな?、なんて妄想してます。
※ご注意: DS-DAC-10RとBusPower-PRO2の動作は未検証です。
----------------------------------


▽特徴的なソフトウェアベースのフォノイコ機能

前記事で触れましたが、DS-DAC-10RとAudioGate4の組み合わせにおけるフォノイコライザー機能は、
以下の二つに分離されて実装されています。
----------------------------------
DS-DAC-10R: MMカートリッジレベルの増幅部
AudioGate4: イコライザ―部
----------------------------------

この特異な仕様、実はアタマの使い方が大変上手なアプローチでありまして、
イコライザー部をソフトウェアとしてデジタル領域で実装することにより、以下の特筆すべき機能を実現するわけです。
----------------------------------
1.多彩多様なイコライザ―カーブを安価な価格で実装
2.規格に忠実で定数的な観点から大変精度の高いイコライザカーブを実現
3.イコライザレスなサウンドでのデータアーカイブすら可能
-----------------------------------
※1項と2項は、共にソフトウェアベースでの最も大きい恩恵とも言えましょう。

AudioGate4では、イコライザ―カーブについて以下の6つを実装しております。
-----------------------------
・RIAA
・RIAA-IEC(RIAAにサブソニックフィルターを追加)
・NAB
・FFRR(DECCA)
・COLUMBIA
・AES
※上記以外にOFFも選択可能
------------------------------

主要なイコライザ―カーブを複数実装している点は、
アナログ派クラシックマニアの方を始め、ジャズファンの方には有益ですよね。

これら、デジタル領域におけるソフトウェアでの実現ですから、
抜群のS/Nに加えて左右偏差が無く、規格上の定数にも極めて正確であるわけです。
おまけに、ソフトウェアのバージョンアップによるカーブ種類の追加実装も柔軟に対応可能。
なんとまあ、そんな仕様を大変安価(実売5万円台)に実現している、ときました。

このように高精度で多種多様なイコライザーカーブを持ったフォノイコを通常の素子で組もうとしますと、
素子の選別からそれはそれは手が掛かることとなりまして、とても手が出ない価格帯のフォノイコライザーに
なってしまいます。実際そういう憧れ的雲上モデル、存在していますでしょ?

------------------------------
※アナログレコードってホント奥が深いですよねえ。
RIAAカーブ統一後においても、ヨーロッパではまだRIAAにしていないレーベルもあったらしいですし、
同名タイトルのモノ盤とステレオ盤でイコライザ―カーブが違ってる、なんて事例もあります。
レーベルサイドが、RIAA統一前に他のカーブで作成したマスターを再度RIAAで作り直したどうか?なんてのも不明です。
そもそも統一されたと言われるRIAAカーブだって、1976年を境に旧RIAAから新RIAAへと変わるんですもの。
------------------------------


▽フォノイコ機能のONとOFFについて

このモデルでアナログレコードをアーカイブする場合、イコライザ―の掛け方にまあ色々とやり方があるのですよ。
これ、DS-DAC-10RとAudioGate4を使いこなすには理解しておくべき内容でしょう。
-------------------------------------
<録音の方法が3通りあります>
1.DS-DAC-10RとAudioGate4のフォノイコ機能を使って録音する
2.DS-DAC-10RとAudioGate4のフォノイコ機能を使うけど、RIAAイコライジングはしないで(逆RIAAのまま)録音する
      ⇒ アーカイブデータをそのまま再生すると逆RIAA状態でオカシくなるので、再生時にRIAAを掛けます。
          詳しくは次項で。
3.DS-DAC-10RとAudioGate4にLINE入力して録音する
      ⇒ フォノイコは愛機を利用する形になりますので、現在気に入っていらっしゃるアナログサウンドで録音できます。
-------------------------------------

ここでのポイントは3項。
現在ご利用のフォノイコを含めたアナログレコードのサウンドをそのままデータアーカイブしたい場合は、
LINE入力に切り替えてDS-DAC-10RとAudioGate4のフォノイコ機能をバイパスさせて頂ければ結構です。
このLINE入力であれば、テープメディアやCD等のLINEレベルのソースもデータアーカイブ可能となります。


▽録音時と再生時、別々にイコライザ―機能を持つAudioGate4

面白いことに、AudioGate4は録音と再生で別々にイコライザー機能を実装しています。
通常アナログレコードをアーカイブする場合は、録音時にRIAAイコライザーを入れて、
低域と高域を本来のサウンドバランスに戻しつつハイレゾ・DSDな音源ファイルを作成するわけです。

s-録音時RIAA設定.jpg
<録音時におけるイコライザ―の設定箇所 ※再生時の場所とは違います>


で、ここからがAudioGate4の特異なところ。

これ、録音時にRIAAイコライザーカーブをOFFに出来ることもできますので、
アーカイブ時にOFFにした場合、レコードに切られたままの逆RIAA状態でデータ化する事も可能なのです。
で、再生する場合は、再生時に働くRIAAイコライザ−をONにするというわけ。

これ、ちょっと工夫すると色々面白い事が出来そう。
録音レベルを思いっ切り下げてアーカイブし、ファイル再生時には通常型のフォノイコへ突っ込んでみるとか。
アンプ(フォノイコ)を自作なさる方のチェック用音源作成ツールとして重宝すると思うんですけどね。
いつか逆RIAAも掛けられるようになったら、CDなどのLINEレベルなソースでも
ゲインを下げた上で逆RIAAエンコードを施しハイレゾファイル化。
で、それを通常型のフォノイコを通じ再生する、なんて遊びが簡単に出来そうです。
これと同様なCDの逆RIAA処理再生、10年ほど前には一部のマニアの間で流行りましたよね。

s-再生イコライザ設定.jpg
<再生時におけるイコライザーの設定箇所 ※録音時の場所とは違います>

----------------------------------
※ご注意
AudioGate4の仕様上、アーカイブ時にRIAAを掛けた場合でも、再生時に再びRIAAを掛けることが出来てしまいます。
これをやると二重でRIAAが掛かってしまうので、ブースト処理をする低域はもちろん歪みます。
----------------------------------


▽アーカイブ時のサンプルレートとファイルフォーマット

DS-DAC-10RとAudioGate4で作成できるサンプルレートとファイルフォーマットは以下の通り。
ハイレゾ・DSDで一般的に利用されているものはしっかりと押さえられています。
-------------------
PCM:
・量子化ビット 16 〜 32bit(float)
・サンプルレート 44.1〜192kHz
・ファイルフォーマット WAVE/BWF/AIFF

DSD:
・DSD64(2.8MHz)〜 DSD128(5,6MHz)
・ファイルフォーマット DSDIFF/DSF/WSD
-------------------
PCMは32bit(float)が出来ることとBWFも対応していること。
DSDは大変めずらしいWSDに対応していることが特徴でしょうか。

s-サンプルレート設定.jpg
<ちょっと見えにくいですが、サンプルレートの設定箇所〜環境設定>

s-PCMファイル設定.jpg
<PCMでのファイルフォーマットの設定箇所〜録音設定>

s-DSD録音ファイル設定.jpg
<DSDでのファイルフォーマットの設定箇所〜録音設定>


▽DSDアーカイブ時のイコライジングについて

ここまでつらつらと機能を書き連ねてきたわけですが、
DSDにまつわる事情に関してちょっとお詳しいはお気づきになったかも。
DS-DAC-10RとAudioGate4でDSDアーカイブした時って、RIAAイコライジングはどうやって掛けているのだろう?っと

DSDってレコーディングは出来ても、実はそのままではイコライジング等のサウンド加工が施せないのです。
DSD領域で出来る事というのは本当に限られていまして、切る・繋げるくらいなもの。
DSDレコーディングした音源に対し、いわゆるマスタリング過程で行うような細かいサウンドの加工を行う場合、
著名なDSD用のDAW Merging Pyramixでは、DXDというフォーマットに一時変換して加工しています。
最近耳にするこのDXD、実は24bit352.8kHzPCMや24bit384kHzPCMが実態です。
つまり、自由に加工が出来るPCMに一旦変換し、PCM領域においてマスタリングした上で再度DSD化するわけです。

アナログレコードで利用するイコライジングカーブの処理もこのマスタリングと同様ですので、
DSD領域でそのまま処理してしまうことは出来ません。
このAudioGate4についてもこの制約は当然に当てはまると思われます。
推測するに、ますはPCM領域でイコライジング処理した上で、
その後ΔΣ変調を加えることによってDSD化しているのではなかろうか?と考える次第。
このイベントにおいては、このあたりのカラクリの詳細解説はありませんでしたが、
KORG蛭田さん曰く、「DSD128ならDSD128のレゾリューションを維持できるよう処理している。
それがAudioGate4の売りのひとつ」とコメントなさっておられました。
AudioGate4のこの仕様については、今後詳しいことが明らかになっていくのではないか?と想像します。


▽で、アーカイブしたサウンドは一体どうだったのか?

DSD128(5.6MHz)と32bitfloat 192kHzPCMでお題の曲をアーカイブしてみました。
PCMとDSDでの音調にはやはり差違がありますねえ。ここはとても面白いところです。
マスターとするアナログ音源をはじめとして諸条件は全く同じですので、
同一環境下におけるPCMとDSDの差異を比較することが可能になったわけです。

PCMについては、立ち上がりの早いシンセと打ち込みドラムのリズムがバシバシ決まります。
キツさも含めたエネルギッシュな強さに加え、リズム感とスピード感が前面に出るイメージですね。

s-32bit192k.jpg
<32bitfloat 192kHz PCMでアーカイブしたファイルを再生中>

DSDについては、少しミッドレンジが抑えめになり、低音方向は無駄な肉がそぎ落とされる感じですね。
余韻ある響きやハーモニックスが特に感じられて、少々優しめなチューンです。
KORGさんのDSDサウンドって、独特なカラーを持つような気がするんですよねえ。

s-DSD5.6M.jpg
<1bit 5.6MHz DSDでアーカイブしたファイルを再生中>

会場の皆様にお好みを伺ったのですが、ここでは意見が完全に分かれました。
どちらか決めかねた方も多く、個々人の感性が垣間見えて興味深いところです。
お題のアルバム(BOB JAMES / OBSESSION)については今回S弐号によるチョイスだったのですが、
KORG蛭田さんもこのアルバムをよくご存知でいらっしゃいました。
リアルタイムでお聴きになっていたそうなのです。蛭田さん、同世代なんだな(笑)

で、そんな蛭田さんも、実はPCMハイレゾとDSDのどちらがお好みか決めかねておられました。
というのも愛聴盤はCDだったそうで、聴き慣れたCDサウンドの音調がベースにあるものですから、
記憶と異なるサウンド基調に対しての評価軸がすぐには定まらなかったらしいのです。
踏まえ、「DSDか?PCMか?」とか「ハイレゾか?否か?」の選択根拠となる判断軸とは、
見かけの数字やサウンドの善し悪しだけで単純に決められるものでもなく、
リスナーの記憶とか経験、想い出、そういう心理的要因をも大きく影響を及ぼすのだ、という事実に気が付くのです。
そんな感覚に至るのも、懐かしいアナログレコードを使ったアーカイビングならではのことかな?と。
これって、ちょっといいお話でしょ?(笑)

s-OBSESSION.02jpg.jpg
<お題のレコードは、1986年リリース・BOB JAMESのOBSESSION(US盤)>
※選んだ楽曲は こちら(前記事)でご覧ください


▽デジタルフォノイコ目的でも使えます

録音しなくても入力サウンドのモニターは出来ますので、PCを使ったデジタルフォノイコとしても利用できます。
実は私物のカートリッジを複数持ち込んでおりましたので、イベント終了後に三種類ほど付け替えて試聴してみたのです。
カートリッジの違いをキチンと描き出しておりましたよ。カートリッジを替える楽しみだってちゃんと満喫できますね。
※再生サウンドは、当然AudioGate4に設定されたPCMやDSDのサウンドになります

DS-DAC-10RとAudioGate4のイコライザ―機能のサウンドと外部のフォノイコのサウンドの差を確認したり、
PCMやDSDのサンプルレートを変えたりする事で音調の違いをチェックしたりと、
レコーディング前にお好みの音調を探すため、色々とお試し頂くことも出来ますね。
もちろん逆RIAA状態のサウンドも聴けますし、イコライザカーブが分からないレコードの場合、
あれやこれやカーブ設定を変えつつ 再生音から正しいと思しきイコライザカーブ探ってみる、なんて事だって可能ですよ。

UA-5045系.jpg
<audio-technica AT14Ea / Victer UA-5045系のアーム>

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※アナログプレーヤーの扱いに馴染みの薄い方へご案内
トーンアームケーブルとUSBケーブルのワイヤリングは、特に慎重に。
ケーブルタッチしてますと不用意にノイズを拾いますよ。
適切なワイヤリングを行うために、DS-DAC-10Rの設置位置も含めてしっかり検討しましょう。
ワイヤリングや設置位置に対する配慮、アナログプレーヤーを使いこなす上で重要なポイントです。
アナログプレーヤーの対向がアナログなフォノイコライザーや昇圧トランス、ヘッドアンプでも一緒です。
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▽そのほか気が付いたこと

今回はアナログレコードのアーカイブ、つまりADコンバータをテーマに話を進めたわけですが、
USBDACとしても実績豊富なKORGさんの製品クオリティ。どうぞご安心を。
オーディオ的にいろいろと配慮された筐体は造りがいいし、外装デザインについてはより垢抜けたかもなあ。

ソフトウェアの操作性がよく、ハードウェアの大きさも扱いやすいように考えてあって大変お手軽。
ADCもDACもアプリも付いているので、これ一台あればハイレゾ・DSDでやることはワンストップで完結します。
自社製品で完結するということは、サポートに関するユーザーサイドの恩恵も極めて高いのです。
で、ハードウェア+ソフトウェアで実売5万円台を想定したリーズナブルな価格。この商品コンセプトはお見事。
今愛用なさっているUSBDACがある場合には、DS-DAC-10RのADC機能だけを限定的に使ってみるって利用法も
オーディオマニア的には許容出来ちゃうプライスなんですよねえ。

今回はアナログレコードを軸にイベントを展開したので、その観点でもう少し補足を。

アナログオーディオが持つ魅力とは、精度とか正確性の様な世界観に第一義を置くわけではないと思うのです。
これは熱心なアナログレコードファンの方なら絶対ご理解頂けるはず。
反面、理屈を追及してみたいとする「理想」を求めつづけたファンも昔からいらっしゃるのは事実ですよね。
デジタル領域でイコライジングする今回のKORG DS-DAC-10RとAudioGate4、視点をちょっとずらしてみますと、
新しいスタイルのアナログレコードプレイバック機器として捉える事も出来ると思います。
従来のアナログ用ハードで簡単には実現出来なかったものを、手に届くところまで身近にしてくれた機器、と言いましょうか。
アナログレコード再生の考え方を、アナログ領域でのイコライジングや増幅という過程に囚われなければ・・・ですけどね。

最近アナログレコード再入門でご利用が増えているリーズナブルなフォノイコ付プレーヤー向けの
「アップグレードフォノイコ兼ハイレゾ・DSDアーカイバー」としてもイケると思いますよ。

ハイレゾになってない音源を手軽に自炊されたい方だけに限らず、ライトユーザーの方をはじめとして、
アナログレコードに馴染みの薄い、いや全く馴染みのないデジタルエイジな皆さんへのアナログ入門機としても
おススメしてみたいと思います。

ハイレゾに軸足を置きつつ、個人でアナログオーディオもいっぱい楽しんでいるオリオスペックでございますが、
S壱号・S弐号共にかなり興味を惹かれた製品でした。

<DS-DAC-10R+AudioGate4のご購入はこちらでどうぞ>


▽最後に

この度は多くの皆さまにご来場頂き、誠にありがとうございました。
特にベテランオーディオファンの皆さまの熱い視線が印象的です。
また、お忙しい中講師をお願いしましたKORG蛭田様にも御礼申し上げます。
皆さま、ありがとうございました。

s-korg_06.jpg

以上となります。
 
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